片山さん(仮名):
年齢:30歳
学歴:中堅私大理系卒
職歴:SI会社でのシステムエンジニア⇒人材系事業会社(キャリアコンサルタント)⇒某事業会社:人事、その後に「人事制度系コンサルタント」へ転職
担当コンサルタント: 丸山博貴
1. はじめに
このたび、事業会社での人事企画職から、組織人事系コンサルティングファームでのコンサルタントへとキャリアチェンジ転職をすることとなりました。
私は高校・大学は理系で、新卒時はシステムエンジニアとして就職。
7年前になる当時は、まさか自分がこうして組織人事コンサルタントを目指すことになり、実際にそのキャリアの入り口に立つことになろうとは思ってもみませんでした。
2. 最初の就職
私は高校時代、数学や物理が好き・得意という理由で理系を選択し、某中堅私大の理系学部に入学しました。
そして入学後、プログラミングに興味をもったことは確かですが、大してのめりこんだり研究対象としたわけでもなく、「時代はIT全盛、エンジニアになれば食いはぐれることはないだろう」くらいの浅はかな理由と軽い気持ちで就職先を選択。
SEとしてキャリアをスタートしました。
それから3年間、とある大手企業向けのシステム導入プロジェクトに参画。
しかし、その間私の興味関心・問題意識は、SEとしてのシステム開発という役割よりも、「能力もやる気も高いSE人材が、なぜわずか数か月~数年でこの会社を辞めてしまうのか・・?」「なぜ能力もやる気も高いSE人材が、そうでない人たちよりもはるかに待遇が低く尊敬もされないのか・・?」という疑問にずっと向き続けておりました。
たまの休みや週末に、SEとしての勉強のためにと書店さんに足を運んでも、そこでつい手に取ってしまうのは、「キャリア論」や「モチベーション」「心理学」「人事」「組織」といったようなタイトルの本ばかり。。
SEとして期待されている役割やすべき技術習得になかなか没頭できていない自分自身に苛立ちやもどかしさを感じ、ハードワークと相まってけっこう苦しんでいました。
3. 最初の転職
そんな日々に、ひとつの転機が訪れました。
あれは、そんなふうに悶々としながら過ごしていた、SE3年目の秋のこと。それまでふつうに元気だった父が、突然の病に倒れ亡くなりました。大手メーカーで技術者として働き詰めでがんばって生きてきた父の死。
それが、私のなかで何かの火をつけました。
「人生は有限。自分を欺き続けることに時間とエネルギーを使うのは、もうやめよう」。
私は、SEとして技術力を高め技術で貢献することよりも、
「SEとして能力もやる気も高い人たちが、いきいきと働けることのために何かできるようになれないか・・?」
「そういう人たちが、自らの仕事内容や貢献・待遇等に誇りをもてるような力になれないか・・?」
そう思うようになっていきました。
そしてSE3年目を終える頃、「システムそれ自体よりも、人に向き合う仕事へキャリアチェンジをする」という目的をかかげて転職活動を決意。
御縁というのは面白いもので、自分が転職登録をした某人材紹介会社に、エンジニア系人材専門のキャリアコンサルタント兼法人営業として転職することになりました。
まわりの同僚や友人からは「なんで!?正気か!?」ととても驚かれましたが、自分のなかでは筋が通っていました。
じつはこのときすでに、
「ここでエンジニアの転職や採用支援で力を磨いたうえで、近い将来、IT企業の人事部門に入るぞ!」
「人事マンとして、人と会社を元気にしてみせるぞ!」
というつもりでした。
4. 2度目の転職
そんな想いを秘めて2年間、人材紹介会社で主にIT企業をクライアントとして担当し、キャリアコンサルタントとしてエンジニアの転職のお手伝いも経験しました。
そして念願かなって、とあるIT企業(現職)の人事部から採用担当者としてスカウトいただき、晴れて人事マンとなりました。
同社が苦戦していた中途採用業務の立て直しを任されると同時に、当時経営陣が検討を始めていた人事制度改革議論に、人事部長とともに参加する機会もいただくようになりました。
まるで水を得た魚のように、私は人事という仕事に邁進するようになりました。
そして次第に、当初の採用業務から人事企画業務に主な役割がシフトしていき、人事制度企画~運用の実務をリードするようになっていきました。
5. ムービン丸山さんとの運命の出逢い
そうして人事マンとしての2年間が過ぎる頃、前職での知人紹介で、ムービンの丸山さんと会食する機会がありました。
ざっくばらんに人事や人材採用に関する情報・意見交換をさせて頂いている途中で、丸山さんがおっしゃったひと言が、いまにつながるきっかけとなりました。
「いまの会社で、決まった人たちだけのために人事をしているのはもったいないかもしれませんね。片山さんなら、もっといろんな人や組織の役にも立てると思いますよ。」
それは、私のなかで初めて「コンサルタント」という職業やキャリアが現実的に視野に入ってきた瞬間でした。
その帰り道の電車のなか、スマホでムービンさんの「組織人事コンサルタント転職」ページを貪るように読み漁っているうちに、「組織人事コンサルタント転職」にチャレンジする心が決まっていきました。
翌朝、前日の御礼とともに丸山さんにご支援をお願いするメールを送ったら、「片山さんのご決断が、より多くの人や組織の幸せにつながると思います。喜んでお手伝いさせて下さいませ!」との即レス。
さっそくその週末に、改めて「今後の転職活動のための作戦会議」のご面談を設定いただき、
・組織人事コンサルティング業界の主要プレイヤーとその特徴のご説明
・私の過去~現在~未来像に関するていねいなヒアリング(コーチング?)
・コンサル向けレジュメの添削
・コンサル向けインタビュー対策
をじっくりとしていただきました。
6. 使命との出逢い(転職3度目の正直!)
私の場合はそこから7社受験し、うち5社と約2か月かけてインタビューを重ね、3社から内定を頂き、最終的にA社に「組織人事コンサルタント転職」することを決め、現在に至ります。
先に申し上げたとおり、7年前の新卒時は、まさか自分がこうして組織人事コンサルタントを目指すことになり、実際にそのキャリアの入り口に立つことになろうとは思ってもみませんでした。
でも、ここまでの人生とキャリアをふりかえってみると、今に至るまでのさまざまな出来事・体験や出逢いのすべてが、「組織人事コンサルタントになってさまざまな人と組織の役に立つこと」という自分の目指すべきキャリアの道標になってるような気がします。
SEとしてキャリアをスタートしたことも、そこで悩み苦しんだことも、父の死が教えてくれたことも、その後に拓けてきたキャリアチェンジのチャンスも、ムービン丸山さんとの出逢いも・・・・・それらすべてが「自分にとっての北極星」を指し示してくれている、そんな気がしてくるのです。
スティーブ・ジョブズの有名なスピーチ「コネクティング・ザ・ドッツ(connecting the dots).」の受け売りだと思われるかもしれませんが(苦笑)、ほんとうにそう実感している今日この頃です。
これもまた、ムービン丸山さんとのキャリアコーチングを通じて気づくことができた大きな財産です。
「組織人事コンサルタントとしてさまざまな人と組織の役に立つこと」が、単なるあこがれの域を出て、自らの使命とでもいうべきものに昇華できました。
こうした内的なプロセスを経ることができたからこそ、転職活動時のインタビューで志望動機や転職理由をどんな角度から聞かれても、決して軸がブレることなく答えられ伝えることができたのだと思います。
7. さいごに
ここまで私のつたない体験談にお付き合い頂きありがとうございました。
こうして自らのキャリアや転職活動をふりかえってあなたにお伝えする機会を頂けたことで、おかげさまで「組織人事コンサルタント」として歩んでいく勇気とモチベーションがさらに湧いてきたような気がしています。
いつかどこかであなたとあなたの会社のお役に立てるよう、倦まず弛ゆまず精進してまいりたいと思います。